多機能では無いその潔さ – CARLOS GLOVE LEATHER –
デザインを辿ると
1944年にアメリカで生まれ現在も人気がある不朽のキャンバス製トート。
冷蔵庫がまだ普及してなかった当時、氷を運ぶ為の実用的なバッグとした生まれたそうです。
戦後、レジャーが普及し実用的なバッグはレジャーやスポーツ、ハンティングで使用する趣向品へと進化し、その派生としてレザートートも生まれてきた様です。
シンプルなそれは本体に持ち手だけが付いた実に潔いモノでした。
『用の美』を感じるシンプルなトートバッグは僕の中でトートバッグのアイコンでもあり、 バッグデザイナーとしての原点でもあり削ぎ落とした佇まいは目指すべきデザインと思っています。
中でも初期のハンドルの付け幅が狭く、高さも控え目なモノが好きです。
今回、そのレザートートのオマージュとしてこの『CARLOS GLOVE LEATHER』を企画しました。
CARLOS GLOVE LEATHER
少年野球チームに入ってた時、買ってもらったグローブ。
練習が終わるとクリームを塗ってボールを入れてヒモで巻いて、クセ付けたり手入れして大事に使っていました。
手に馴染むようにしっとりしたその革が自身最初の革製品かも知れません。
そんな昔の記憶が残っており、今でもグローブレザーの匂いを嗅ぐとその時代を思い出します。
思い入れのあるグローブレザー。
今回使用する革は北米の原皮を使い、兵庫県姫路市のタンナーで丁寧に鞣された国産革です。
クローム鞣しされた革ですので、熱や水に強く強度があります。
レザートートにはタフさを求められるので グローブレザーはその用途にピッタリです。
しかもしっとりしたタッチ感で手に馴染みます。
また革製の重い見た目にはしたくないので、表面を軽くバフがけし見た目の軽やかさも演出しています。
Lサイズは作りが大振りで、男性が持ってもかなり存在感があります。
手持ちがメインでショルダーはあくまでも簡易の付属品。
荷物が重いときや、移動距離が長いときはサッと肩にかけて持つことができます。
女性であれば斜めがけも。
一回り小さいMサイズがおすすめです。
ショルダーを付けるパーツなど、サイドのマチ部分など見える部分には余計な機能を付けたくなかった。
内装はシンプルに吊りポケットを付けただけ。
裏地も付かない飾り気のない無骨なデザイン。
床に置いて自立するのでテレワークやリモートワーク用のバッグとしても重宝します。
天気のいい日にはマットやテントなど、アウトドアギアをつめて。
大容量のトートバッグはピクニックやキャンプにもおすすめです。
最低限の機能しか付いてないトートバッグですが、多機能では無いその潔さが、持つ人自ら使い方を考え、裏地も付かないシンプルな作り故にメンテナンスも簡単で革の経年変化と共に愛着が持てるバッグに育つと考えています。
CARLOS GLOVE LEATHER / TOTE M
41,800円(税込)
CARLOS GLOVE LEATHER / TOTE L
47,300円(税込)