2021.09.01

NEW ARRIVALS / DURABLE NYLON・DEER LEATHER

デザイナーの藤本です。
ご飯食べてる時もトイレ入っている時（言われた言葉はもっと汚い表現でしたが）も、
デザインの事考えろと叩き込まれた旧世代アナログデザイナーです。

でも、いつもそんな考えてばかりでは息が詰まって良いデザインは浮かびません。
ふと何気無い時に良いアイディアが舞い降りて来る時もあるのです。
そんなふうに、、、僕のアイディア出しには色んな方法があるのですが、、、。

今回は自身が気になった物、使ってみたい物を買っては貯め込んだ、
アーカイブコレクションから引っ張り出した物がベース。
30年以上も同じ仕事をやっていますが、ファッションは繰り返しますね。
アーカイブコレクション大事です。

ロッククライミング（当時ボルダリングという単語は無かったような？）で使う、
すべり止めチョークを入れるチョークバッグ。
クライミングロープを入れるロープバッグ。

数十年も前になるのだろうか？
海外のアウトドアショップを巡るとそれらはありました。
機能から生まれたデザインは当時から僕を魅了しました。

今もですが「プロユース」「本物のギア」そんな言葉に男は惹かれるんですよね。
最近、巾着の紐を長くして肩から掛けて持ったり、口を絞った巾着似ショルダーバッグが
目に付くようになったなぁと気になっていたのです。
で、、、今回そのプロギア『チョークバッグ』を現代の仕様にアップデイトしてみました。

①DURABLE NYLON / CHALK SHOULDER S・L

本体は薄マチにして身体に馴染みやすく、
サイズも普段持ち歩く事が多い財布や携帯電話などの小物をイメージしてサイジング。

口はヒモで絞って中身が落ちないように、
完全に絞ってしまうと開け閉めに手間がかかるので微妙な半開き絞り加減がポイントです。

内装には仕分け出来るよう、背面にポケットが一つ付いています。

ショルダーベルトは長さ調節が最大最小になる片側を縫い留めない仕様なので、
斜め掛けでも肩掛けでも使えます。
全体的には極力装飾を排してシンプルなデザインで統一。

メイン素材は大好きな『1000デニールCORDURAナイロン』を使い、、
口元は絞りやすいように、薄手の210デニールナイロンに切り替えています。

また個人的に最近のお気に入り素材『ディアレザー（鹿革）』
しっとり柔らかな素材感が今回のデザインに合うのではないかと素材替えシリーズとして採用。

今回の鹿革は国産タンナーのモノで作っているのは奈良県のタンナー。
奈良県と言うことはもしかしたら奈良公園の鹿！！！あそこの鹿達は神の使い天然記念物と聞いたような？
ちょっと気になる。。

供給先に詳しく聞いたら原皮はニュージーランド産の鹿でした。
彼の国では食用鹿の副産物として鹿原皮を供給しているとの事でひと安心です。
こちらも口元は絞りやすいように薄手の210デニールナイロンに切り替えています。

ちなみにSTANDARD SUPPLYの”SIMPLICITY”シリーズでもデザインベースが同じ、
『CHALK SHOULDER』をブランドらしいユニセックステイストで出していますので、
こちらもよろしくお願いします。
→CHALK SHOULDER一覧はこちらから←

今回好きな素材CORDURAナイロン、気になる素材ディアレザーを使って
サイズ違いでCHALK SHOULDERを作ってみましたが、

どうせならその２つの素材で以前作って廃盤になった
革底デイパックを復活させようと社内の声も盛り上がったので、
応えるように作ったのが『LEATHER BOTTOM DAYPACK』です。

少しサイズバランスを変えましたが、ファスナーには当時と同じririファスナーを使っています。
値段は張りますが見る人が見れば分かるディアレザーを使った贅沢な『大人デイパック』
個人的にオススメです。