” シンプルでプリミティブ ” ARTS&CRAFTS / VEGETABLE HORSE LEATHER
日本橋の某店で購入したのはマチがない合切袋(*信玄袋)。
それ以来、粋な和装の合切袋にハマって洋服にも合わせやすい柄や素材のモノを探したり、プラスチックが主流になっている紐通しのパーツはなんとも味気なく。
昔は象牙や獣角、牛骨素材を使っていたと聞くとそれを探し求め。
真田紐はポリではなく本物は絹だよなぁと、昔ながらの作りのモノを買って満足していました。
休みの日。
それらをしばらく普段使いしていましたが、マチに安定感が無かったり探して買った素材感に飽きたりといつもの飽き性が出てきて。。
なんか使い勝手が違うなぁ、、、
もっと良い巾着無いかなぁ、、、と思って、
ふと思い出したのが『US ARMY PATIENTS EFFECTS BAG』。
*写真は「RE:BORN / DRAWSTRINGS POUCH」です。
以前、上野で買ったモノをアウトドアの小物入れとして使っていたのを思い出し早速普段使いに。
素材がコットンで洗えるし、丸底で安定感があるのが僕の使い勝手のイメージにはバッチリでした。
中にビニールの仕切りが付いていましたが邪魔なのでその部分は解体削除。
でも生地がちょっと頼りない。
削除した仕切りの跡もなんかイヤ。
そんな僕の巾着体験があった中で、生まれたのが古いインポートミリタリーテントを使って生まれた『RE:BORNシリーズ』。
(現在は生産終了しています。)
目の詰まったテント生地はしっかりして、生地も本物だし、作った本人もしばらくそれに満足して使っていました。
でもまた、いつもの飽き性が。。。
で、そんな試行錯誤を経て生まれたのが、素材を本革に変更した今回のシリーズ「VEGETABLE HORSE LEATHER」です。
前置きが長くなってしまいましたが、先ずは素材探しから。
今回の企画は巾着の口を切れ目にしたいので、裁断面が目が詰まってキレイに見える馬革を使いたいと思っていました。
馬革は牛革よりも軽さがあり、バッグには最適です。
そんなイメージを持ちながら僕が革問屋さんで一目惚れしたのが今回の革です。
この革を作っている会社は『A.CASTRO&FILHOS(カストロ・フィルホス社)』。
ポルトガル第二の都市ポルトに近いサン・ジョアン・ダ・マデイラにある1944年創業のタンナーです。
中央ヨーロッパ産の馬原皮を使い、鞣しから仕上げまで一貫して自社工場内で行っています。
フルベジタブルタンニン鞣しで鞣された革は染色中に獣油とワックスを入れています。
仕上げは表面を軽く綿バフの摩擦熱で処理するバニシング加工を施しています。
余計な表面加工をしていない革は革好きが好むナチュラルな表情を残しており、使い込むほどに味が出て経年変化を存分に味わうことが出来ます。
色落ちや日焼けによる色変化もありますが、それもナチュラルな革らしさを大事にするこの革の特徴とご理解下さい。
このシリーズは『US ARMY PATIENTS EFFECTS BAG』の丸底巾着をベースにした『DRAW STRINGS POUCH』。
シンプルでプリミティブなショルダー『FLAT SHOULDER』。
合切袋をアレンジした涙型のマチ無し巾着『DRAW STRINGS DROP SHAPE POUCH 』と伝統的な和装小物に
通じるシンプルなデザインがベースになっています。
VEGETABLE HORSE LEATHER / DRAWSTRINGS POUCH
S size / 9,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103901
M size / 12,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103902
L size / 16,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103903
VEGETABLE HORSE LEATHER / FLAT SHOULDER
S size / 9,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103904
L size / 12,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103905
VEGETABLE HORSE LEATHER / DROP SHAPE POUCH
S size / 9,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103907
M size / 14,000 yen+tax
https://egw-store.com/c/artsandcrafts/1103908
今の僕の気分はあまり作り込まないシンプルでプリミティブなモノ。
どうしてそれが生まれたのか?ルーツに敬意を持って余計な装飾やデザインは極力避けたいと思っています。
モノづくりの原点ですが、本物を使って使い勝手に疑問を持って、素材を変えて、作ってみて検証して、そんな試行錯誤から生まれた『VEGETABLE HORSE LEATHER』シリーズです。
モノ好きな僕のこと。
巾着の試行錯誤はこれからも続きそうです。
*信玄袋
信玄袋の本当の名前は『合切袋』。
戦国時代の甲斐の武将武田信玄が戦へ行く道中にその合切袋を小物入れとして使っていた為にそう言われているようです。
※当記事には投稿日時点の商品情報等を表記しております。最新の情報は各商品ページをご確認ください。