おやつができたよ

このブログを始めるにあたってタイトルを考えた時、まずこの「おやつができたよ」が、ぱっと浮かびました。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これは矢野顕子さんの初期の代表作「ごはんができたよ」という曲からインスピレーションを得ています。

この曲を初めて聞いたのは多分中学生の頃だったと思います。当時絶頂期だったYMOのワールドツアーにも参加していたあっこちゃんを知ったのはこの曲が最初でした。彼女の独特の世界観には引っかかるものがありましたが、当時は深く入り込む事はありませんでした。でも大人になって改めて聞いた時にとても心に響いたのです。ノスタルジックな世界の中にある圧倒的な母性。特に最後のパートはいつ聞いても思わず泣きそうになってしまいます。そして、若かった頃の不安定な気持ちとか、嬉しかった事、悲しかった事の記憶とか、ごちゃ混ぜに思い出されるのです。（著作権の関係で歌詞はのせられないので、検索して読んでみて下さいね。）「ごはんができたよ」と言うフレーズは、温かくて愛のある言葉だなぁと思うのです。だから私も普段から食事の支度が整うと「ごはんできたよー」と叫びます。何でもない普段の食卓が安心できる場所になるような気がして。

お菓子も同じで食べた時にほっと温かい気持ちになったり、幸せな気持ちになったりしてもらえたら嬉しいなと思いながら作っているので、ブログタイトルを考えた時に「おやつができたよ」のフレーズが直ぐに浮かんできたのはとても自然な感じでした。これからもCOKIUのお菓子を「はい、おやつできたよ。」と出来立てをお渡しする気持ちで作っていきたいなと思っています。

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ブランド設立のきっかけにもなったこのサブレも、素朴でどこか懐かしさを感じさせる味わいです。少し硬めに仕上げて、噛み締めると粉の甘みやバターの風味、バニラの香りが楽しめるように作っています。最近はサブレというと上品なサクホロの口どけの良いものが多いですが、私はあえてこの食感にこだわりました。仕事の合間や大切な人とのくつろぎの時間に、コーヒー、紅茶、ほうじ茶やミルクと何にでも合うので、それぞれ好きな飲み物を用意して召し上がってもらえたらなと思います。

※ちなみにあっこちゃんの曲では「ごはんができたよ」のB面だった「ひとつだけ」も大好きな曲でオススメです。特にwith忌野清志郎バージョン。最高です。

お菓子と同じくらい毎日の生活に音楽は欠かせない私の今日のお話はここまで。お付き合いありがとうございました。